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1日も早い拉致被害者全員の救出にむけて!北朝鮮人権侵害問題啓発週間作文コンクール2023 / 主催 : 政府拉致問題対策本部  後援 : 法務省、外務省、文部科学省
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入賞作品

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高校生部門 優秀賞

キタ問題にチョウセンする

西武台千葉高等学校 
1年 鈴木 稔秋

 北朝鮮人権拉致問題は四十六年の月日が流れている。この問題・事件について知っている人、関心を持っている人がどれだけいるだろうか。そして、北朝鮮人権侵害問題啓発週間をご存じだろうか。私は「そんなことがあったような。」と薄い記憶だった。夏休みの課題で考えるきっかけとなった。政府対策本部ホームページや動画、アニメや書籍を見た。アニメ『めぐみ』の劇中に出てくる横田めぐみさんの「お父さん!お母さん!」と叫ぶ声がずっと耳に残っている。
 私には姉がいて、中学でバドミントン部だった。母は一九七七年生まれで、拉致事件が起きた年に生まれた。出てくるキーワードがなんとなく私の家族とリンクしているようで、胸が抉られるような気持ちになった。どれほど卑劣で残酷、悲痛なものであるか、想像を絶した。この問題は現在進行形で、この事件に関わった方々は深い傷を負い、今もその傷は癒えることなく、血が流れ続けている。
 次に、今までの中・高校生が書いた作品を読んだ。皆、思う気持ちは私と同じだった。私たち世代の理解・認識不足と拉致問題の風化が問題だ。被害者家族の皆さんが作った家族会は全国各地、そして海外まで活動を広げ、一刻も早い解決に尽力を注いでいる。しかし、日本で起きた歴史的かつ、重大で国際的な事件が消えそうだ。
 ここからは、私たちが始める挑戦を考える。身近なところで始められることは、社会や総合学習など授業での学びだ。教室で仲間と共有し合い、知識・理解を深める。そして、冒頭での「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」についても、人権週間があるように、この啓発週間を大きく発信していくべきだ。それに併せて、ブルーリボンを全国の小中高校生や大学生に配布し、身に着けることで意識を高める。その他、メディアやSNSを活用したり、なにかとコラボレーションなど、情報を多岐にわたるように発信してみる。今の世相に合わせた活動も始めてみるのはどうだろう。私はどんな些細なことでもいい。それを見たら、北朝鮮人権拉致問題が未だに、未解決であることを浸透させる必要があると考える。
 日本の歴史は、一人ひとりが積み上げてきた人生の時間の上に、私たちも生きている。四十六年前、愛する家族を拉致されたことで、その家庭全ての人生が狂い、平穏な日常を奪われた。守られるべき人権は、全ての人々が個人の生存と自由を持ち、幸福な生活を営むために欠かすことのできない権利だということを忘れてはならない。この問題が早急に解決され、全員が帰国をし、皆で心の底から生きていて幸せだと感じてほしい。私たち自身が日本をより良く、そして、自分の大切な人たちの笑顔を守っていきたい。私たち世代にキタ問題へのチョウセンはこれからだ。

[応募・問合わせ先]

〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1

内閣官房拉致問題対策本部事務局政策企画室 作文コンクール事務局

電話番号:03-3581-8898

メール:g.rachi@cas.go.jp

北朝鮮人権侵害問題啓発週間作文コンクール2023

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