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1日も早い拉致被害者全員の救出にむけて!北朝鮮人権侵害問題啓発週間作文コンクール2023 / 主催 : 政府拉致問題対策本部  後援 : 法務省、外務省、文部科学省
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入賞作品

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高校生部門 優秀賞

私の強みで

敬愛学園高等学校 
2年 木越 美望

 「北朝鮮拉致問題」での被害者が、五百名以上存在すると言われていることを知っている人はどのくらいいるのだろう。私も正直、この作文を書くにあたって問題について調べるまで知らなかった。またこの拉致被害は日本の他、十か国以上にまたがると報告されている。この拉致問題の卑劣さ、深刻さ、そして解決の必要性を世に訴え、後世に伝えていくことが、当事者でない私が今できることなのではないかと思う。そしてこの作文がその一つになれば嬉しい。
 拉致問題の映画「めぐみ」を今年改めてもう一度観た。昨年ももちろん、拉致被害がなくならないことに対しての怒りやもどかしさを感じたとともに、家族の懸命な姿に胸を打たれた。だが今年は昨年の想いに加えて、どうにか被害者の方の力になれないかと考えた。映画を観たあと部員とディスカッションを行ったのだが、そこでは私と同様、被害者の方の力になりたい気持ちが挙げられた他、「この作文コンクールの他に、拉致問題に関する活動があれば積極的に参加して自分の想いを発信したい」「大学に進学したら拉致問題に関するサークルを立ち上げより多くの人にこの問題を知ってもらう場を作りたい」など問題解決に向けた意見が多く挙げられた。
 被害者家族の高齢化が進んでいること、また新型コロナウイルスの流行により、その活動は以前に比べて勢いが大きく削がれてしまった。そんな現在、若者の発信力が重要となってくるのではないか。現在行われている署名活動や路上の呼びかけなど、できることはたくさんあるはずだ。その意味で作文コンクールを今後も継続する他、演劇やスピーチなどの機会も一つの方法である。また映画「めぐみ」を授業や部活動の中で観る学校が増えると、私が昨年映画を初めて観て拉致問題に興味を持ち、自分で調べて多くの啓発を得たように、「自分にできること」を真剣に考える若者が増えるのではないか。私の武器である「弁論」は、聴衆に自分の想いを伝えることのできる、非常に発信力のあるものだ。拉致問題に関する活動を続ける意味や解決案、国民全員で拉致問題に向き合ってほしいという私の想いを、弁論を通して伝えていきたい。
 拉致被害の当事者でない人が拉致被害の現状に関心を持つことで、初めは小さいことでもそれを多くの人が取り組めば、やがて政府を動かし、問題解決に一歩近づけることができるだろう。横田めぐみさんが北朝鮮に拉致された十一月十五日は、私の誕生日でもある。友人や家族からの祝いの言葉に包まれる私と、拉致被害のニュースで悲しみや怒りの空気に包まれる世の中。そんな光景を目の当たりにして、私は毎年複雑な気持ちになる。そんな十一月十五日が、世界中の人全員が幸せに包まれる日となりますように。

[応募・問合わせ先]

〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1

内閣官房拉致問題対策本部事務局政策企画室 作文コンクール事務局

電話番号:03-3581-8898

メール:g.rachi@cas.go.jp

北朝鮮人権侵害問題啓発週間作文コンクール2023

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