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1日も早い拉致被害者全員の救出にむけて!北朝鮮人権侵害問題啓発週間作文コンクール2023 / 主催 : 政府拉致問題対策本部  後援 : 法務省、外務省、文部科学省
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入賞作品

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中学生部門 優秀賞

「自分ごと」として考えること

沖縄県南大東村立南大東中学校 
3年 池田 七星

 八月十日に開催された「拉致問題に関する中学生サミット」に県の代表として参加しました。私はその中で拉致被害者、横田めぐみさんの弟である横田拓也さんの講話を受け、改めて、問題を解決する為に必要なことについて考えさせられました。
 横田拓也さんは当時のお話をする前に、「自分ごと」として考える、受け止めることの重要性をお話していました。横田めぐみさんは、十三歳の時に拉致されています。中学一年生の冬、ごく当たり前に学校に行き、部活で汗を流し、その後、帰宅途中に拉致されました。海岸沿いから徒歩で五分の所に自宅、そこから更に十分の所に学校。実際の地理も交えた、めぐみさんが拉致されてから、拉致が発覚するまでのお話。アニメや文献などを見るよりもずっと、あの時その場にいたような気持ちになり、鳥肌が立ちました。
 横田拓也さんの講話が終わり、次の制作の説明を受けながら、先ほどの話をぼんやりと考えていました。ふと、私は私自身がめぐみさんや拓也さんに対して「かわいそう」ではなく、ただ純粋に「辛い」と感じていたことに気が付きました。それはアニメを見た時、拉致問題に関する本を読んだ時とは明らかに違う感情でした。その時、初めて私はこの問題を「自分ごと」として真正面から考えられていたのです。
 普段、私は日頃起きている問題を「自分ごと」として捉えられているだろうか。同性婚が未だ認められていないことや、悲惨な事件のニュースを見ても「かわいそうだな」「大変そう」と感じても、自分ごととしては捉えられていない。それは、自分自身がそのことについて表面的な事しか知らないからではないだろうか。では「自分ごと」として捉えられるにはどうしたら良いのだろうか?本当の心情は当事者にしか解らない。しかし、「知る」ことは出来ます。私が拉致問題について当時の話を聞いたり調べたりしたことで自分ごととして考えることが出来た様に。
 カラーバス効果、というものがあります。関心を持ったものが日頃の生活の中で自然と目に入る、というものです。こんな問題がある、と心に留めておく。もし、ネットやニュースでそのことに関することがあればきっと貴方の目に留まるはずです。そうやって日々、ちょっとずつ問題に触れていく事でより問題が身近になっていくとおもいます。
 次は、誰かにそれを伝える番です。友達や家族と話したり、インターネットで発信してみたり。そうやって関心の輪を広げていく事で、より多くの人が「自分ごと」として考えるきっかけになり、問題の解決につながっていくのではないでしょうか。

[応募・問合わせ先]

〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1

内閣官房拉致問題対策本部事務局政策企画室 作文コンクール事務局

電話番号:03-3581-8898

メール:g.rachi@cas.go.jp

北朝鮮人権侵害問題啓発週間作文コンクール2023

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